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『四毒抜き』は正しいのか? 日本人にとって〝食〟の原点

話題の「四毒抜き食」とは?


いま、日本人の食事が非常に危ぶまれています。

ちゃんとしたものが食べられていないのではないかということで、食の安全性が問題視されることが多いのですが、その中で今よく話題になっている「四毒抜き食」というものがあります。


一般的に「四毒」とは、以下の4つの食材を指します。

「小麦・植物油・乳製品・甘いもの(白砂糖など)」



これらを食事から抜くことで体調を整えようというアプローチですが、「毒」という言葉の響きは少し怖く聞こえますよね。

身近な食材が「毒」だと言われると、インパクトがある反面、戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。

とくに、それらの食材を扱うお仕事をされている方や、主食として食べていた方からすると、少しショッキングな表現かもしれません。

わたしたちも長年飲食に携わる中で、この考え方を調べ、実際に試して、多くの方とお話ししてきました。

その中で自然と行き着いたのが、「四徳(よんとく)」という呼び方です。


「徳」には「はたらき」という意味があります。

食材一つひとつには本来「はたらき(=徳)」があり、その働きをどう生かすか、あるいは間違った生かし方や行き過ぎた生かし方をしていないかを見直すことが、最も大切なポイントだと考えています。


なぜ「四毒」は日本人の体に合わないのか?


そもそも、なぜこの4つの食材を抜くことが勧められているのでしょうか。

この食事法は、歯科医師の吉野敏明(よしのとしあき)先生が提唱されている「もともと日本人が食べていた食事に戻ろう」という考えが軸にあります。



明治以降、とりわけ戦後の学校給食から、日本人の食生活はガラッと変わりました。

輸入された加工食品が増え、手軽で保存性が良く、もちっとふわっとサクッとした食べ物のほとんどに、小麦、植物油、乳製品、甘いものがたくさん使われるように。




本来、日本人には合わない食材だったにもかかわらず、さまざまな政治的都合やグローバリズム経済の波の中で、日本人の体が毒されていくように策略を持って輸入されてきた食べ物なのです。

たとえば、牛乳。

日本では昔から「飲んだら背が伸びる」と言われてきましたが、「飲むとお腹を壊してしまう」という経験をしたことはありませんか?

これは乳糖不耐症(にゅうとうふたいしょう)といい、日本人の多くが乳製品を消化する能力が低いからです。

縄文時代から何万年もかけて作られてきた腸内細菌が、ここ数十年で急に変わった食生活に追いついていないのです。


植物油もそうです。

ヘキサンなどの化学薬品を使って抽出されて、手間を省いて作られた結果、本来の油とは別物になってしまっています。




実践の難しさと「ゆる四徳」のすすめ


「ゆにわ」の活動も今年で20年目になりますが、ずっと「温かいごはんとお味噌汁、発酵食品が大事だ」と発信してきました。



添加物や加工食品が出てきて、日本の法律も甘い中で、本当に心から休まり、体が良くなる、安全で美味しいものを出そうとお店をスタートしました。


食べ物には〝ひかり〟が宿っています。

命が生まれているその光をいただくのが食事だという食べ方を主に伝えてきました。

この「四毒」の話になると、実践している方から「実際どうなの?」とよく聞かれるようになりました。

講演会などで必ず聞かれるようになって、去年と今年で関心の高さがガラッと変わっているんですね。


今年の2月に熊本で食の映画の上映会と講演会を行った際、質問があったんですよ。

「四毒はどう思いますか?」と。


そのとき会場に200人近くいらっしゃったんですが、「四毒抜きの考え方を知っている方」と聞いたら、9割以上の方が手を挙げました。

でも、「実際にやっている方は何人いらっしゃいますか?」と聞いたら、たった3人でした。

知ってはいるし、気になっているけれど、実践は難しい。

それが現代のリアルな現状です。


実践されている方からは「いびきがなくなり、痩せた」といった喜びの声がある一方で、「外食に行けない」「人付き合いが難しくなった」という悩みも聞かれます。

そのため、体をリセットする目的で一定期間行い、その後は「ゆる四徳」として柔軟に取り入れている方も多いようです。


わたしたちが運営する学習塾でも、現代の食事(ジャンクフードやコンビニ食の過剰摂取)によって、アレルギーやアトピー、倦怠感、メンタルの不調を抱える子どもたちを多く見てきました。



そういった子たちに「四徳」の食事を提供すると、劇的に回復していくという事実を目の当たりにしています。

わたしたちの時代は食卓に和食が並ぶこともありましたが、今の世代はジャンクフードやコンビニ食が当たり前です。

家族のあり方が変わって、家族で食卓を囲むことも少なくなったり、お菓子だけ食べていたり、Uber Eatsなどの配達の加工品ばかり食べている子もいます。

メンタルにも影響していますし、アレルギーの症状を持つお子さんの来店も多いです。


症状がひどい場合は、併設している『ポラリス診療所』で治療を受けつつ「四徳」をお勧めしています。


▲ポラリス診療所▲

自分の親世代、そのまた前の親世代が食べたものをひっくるめて、自分は受け継いでいるので、そういう意味でも食生活を見直していただく時期を取ると、劇的に良くなります。


二元論に陥らないための「余白」


ここで一番気をつけなければならないのは、「何が善で、何が悪なのか」という善悪二元論に陥らないことです。

「これをやらなければならない」「食べている人はダメだ」と固定的になってしまうと、食事本来の楽しさや意味を見失ってしまいます。


食べ方は生き方そのものです。

何を食べるかは〝自分自身の明日を選ぶこと〟であり、思考のクセもぜんぶウツっています。

それが、師匠の北極老人からずっと教わってきた軸ですね。

四徳を取り入れるか否かは、人それぞれ選択肢がある中で、どうそこに向き合える自分でいるかが大切です。

そのような意味で言うと、この4種類の食材は、たしかに日本人は食べてこなかったものがほとんどですが、世界規模で見れば、人類の命をつないできたものです。



とくに小麦は、キリスト教では神聖な食べ物として扱われてきたにもかかわらず、過度な精製や品種改良をへて、人間がコントロールしようとした結果、まるで自然からの報復に遭っているようです。

『ホモサピエンス全史』では、「小麦の奴隷」とも書かれていましたね。

お金儲けのために、大量に効率的に作ってきたことを、人類規模で反省させられているのかもしれません。

食材を敵視するのではなく、食の本質から外れたあり方と、自分自身がどう向き合うかが最も大切なのです。


ゆにわの新たな挑戦!「四徳」メニュー


こうした背景から、わたしたちはさまざまな「四徳」メニューの研究をおこなってきました。

たとえば、パン。



「小麦・乳製品・植物油・甘いもの」を使わずにパンを作るなんて、「そもそもパンの定義って何だっけ?」と思うほど難しい挑戦でした。

最初は美味しくなくて苦労しましたが、発酵の力を借りて試行錯誤を繰り返し、ついに「四徳パン」が完成しました。

特におすすめなのが「四徳あずきパン」と



「四徳カスタードパン」。




砂糖を使わないため、今までの甘い「あんパン」や「クリームパン」のイメージで食べると物足りなく感じてしまうため、あえてネーミングを変えました。

噛めば噛むほど素材の甘みが出てくる、滋味深い味わいに仕上がっています。


さらには、無添加ラーメンの「べじらーめんゆにわ」での「四徳醤油らーめん」や、



社員食堂でのまかない(お好み焼き、唐揚げ、カレー、チキン南蛮など)も、四徳で美味しく作れるようになりました。



食べた後の胃の軽さに驚かされます。


いちばんの挑戦は、「御食事ゆにわ」のコース料理です。



ここでは、すべてが四徳料理のコースもご用意しています。

何かを抜いて妥協したのではなく、素材のいのちがあふれる美味しさをご提供しています。


結局のところ、シンプルな自炊に行き着くと、日本人が昔から大切にしてきた麹、醤油、味噌などの調味料へと戻っていきます。

わたしたちも20年ほど前から食に携わり、白砂糖や食品添加物を取らないようにしていて、選び抜いた調味料を「ゆにわマート」で販売しています。



大量生産された、発酵されていない味噌・醤油のような「もどき食品」ではなく、本物の調味料で作るごはんと味噌汁は、それだけで十分なご馳走になります。

食事に主義・主張が入り込むと対立してしまいますが、工夫次第で誰もが美味しく食卓を囲めるようにする。

それこそが、日本人の叡智です。

どんな人でも、ともに「美味しいね」と笑い合えるような食卓のあり方を、わたしたちはこれからも追求し、発信していきたいと思っています。
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記事の中で取り上げている店舗のHPはこちらから

御食事ゆにわ
https://uni-wa.com/

べじらーめんゆにわ
https://vegewa.com/

【全国配送】パン工房「ゆきてかへらぬ」
https://yukitekaheranu.com/